特設ページ

PAGE TOP

三葉電熔社

事例/実績

TIG溶接ダイヘン製ニ軸ポジショナーを水冷仕様に変更したい

ロボット外部軸2軸ポジショナーの中に冷却水ホース、シールドガス、エアー、電装配線を通し、温度条件・溶接条件の安定化。

システム概要

全体図

システム概要、ワークのサイズ、材質

板厚1.0㎜、パイプ径が22.2㎜と細く、フランジが鋳物で、溶接条件の安定が難しかった。母材温度変化によりTIG溶接の条件も変わるため、治具を水冷化することで溶接条件を安定させた。(銅の受けブロックに水を通す。)
エンドレス回転こそ出来ないが、ポジショナーの中空軸部を改造し、電気信号多芯ケーブル1本、エアーホース1本、冷却水ホース2本、アルゴンガスホース1本を通し、バックガス&冷却治具仕様の治具を構成した。

<ワーク情報>
パイプ径22.2㎜、板厚約1㎜、全長199㎜(第2ワークは250㎜)のパイプとフランジの円周溶接。パイプがすぐに90度曲がっているため、フランジの溶接部にトーチを入れる事が非常に難しい。

要求仕様を満たすための創意工夫

  1. フランジの溶接部にトーチを入れる事が非常に難しい。
    →このためトーチ進入角度を3Dにて検証しながら治具を検討。
    治具フレームにトーチが干渉する部分を工夫して、干渉の無い設計とした。
  2. 溶接の際にワークが割れる可能性を考え、治具を水冷仕様とした。
    →溶接品質を優先するため、2軸ポジショナー内に水冷ホース、シールドガスを通し、タクトタイムが長くはなるが、エンドレス溶接を廃止し、正転溶接・逆転戻しの動作フローに変更した。
  3. フランジ密着クランプ及びソリフランジポカを防止したい。
    →耐熱型・高精度着座センサーを設計・製作した。

お客様メリット

トーチの入りにくい難しい溶接を可能にした

形状的にトーチが入りにくく、安定した溶接品質を確保するのが難しいワークだった。
そこで、ロボット外部軸2軸ポジショナーに設けた水冷治具を使って、ワークの溶接品質を安定化させた。

ワークの割れが減少し、不良率が下がった

治具を水冷仕様にしたため、ワークの割れが現状し、不良率が下がった。

システム詳細

設備構成

  • ロボット ダイヘンFD-V6
  • コントローラ ダイヘンFD11
  • 溶接電源 ダイヘンDA-300P
  • TIGフィラ送給装置 ATF-4211
  • チラーユニット ダイヘン PU-301
  • 本体搭載型リールスタンド
  • 2軸500kgポジショナー

電気システム

  • 簡易型小型タッチパネル操作仕様(設計・製作)

付属設備

  • ベッド本体
  • 治具4面(2機種2工程)
  • 共通治具ベース
  • 上昇遮光ユニット付き(後側面開放型)
  • 操作BOX(取り外し可能)
  • 制御盤
  • ブレーカーボックス

導入/実績一覧へ戻る